営業職の履歴書は在職中の場合どう書けばいい?

営業職の履歴書は在職中の場合どう書けばいい?

営業職の履歴書を在職中に提出する場合は、現在の勤務先を職歴の最後に記載し、「現在に至る」と書くのが基本です。退職日が決まっていない段階で、退職済みのように書く必要はありません。

営業の仕事内容や実績は、履歴書では要点に絞り、詳しい担当業務・目標達成率・工夫したことは職務経歴書で補います。入社可能時期は、現在の勤務先の引き継ぎや退職手続きにかかる期間を考えて記載しましょう。

在職中の営業職が履歴書に書く職歴の例

職歴欄には、現在の勤務先への入社年月、会社名、所属や担当業務を記載し、最後に「現在に至る」と書きます。

たとえば、次のように記載します。

20XX年4月 株式会社〇〇 入社

      法人営業部に配属

      新規顧客への提案営業、既存顧客のフォローを担当

      現在に至る

                         以上

職歴欄に記入するスペースが限られている場合は、次のように簡潔にしても問題ありません。

20XX年4月 株式会社〇〇 入社

      法人営業として新規開拓・既存顧客対応に従事

      現在に至る

                         以上

「在職中」と「現在に至る」はどう使い分けるか

「在職中」は、本人の現在の状態を表す言葉です。一方、「現在に至る」は、職歴の期間が現在まで続いていることを示す表現です。

履歴書の職歴欄では、勤務先の下に「現在に至る」と記載し、本人希望欄や職歴欄の補足で「在職中」と示す書き方があります。応募先の履歴書書式に指定がある場合は、その指示を優先してください。

退職日が決まっていない場合の書き方

まだ退職日を決めていない場合は、職歴の最後を「現在に至る」とします。退職予定日を推測で書いたり、すでに退職手続きを済ませたように記載したりしないことが大切です。

本人希望欄には、入社可能な時期を次のように書けます。

  • 現在在職中のため、入社時期はご相談させていただけますと幸いです。
  • 内定をいただいた場合、引き継ぎ期間を含め、入社時期はご相談のうえ決定を希望します。
  • 入社可能時期は、内定後1〜2か月を予定しています。

「すぐに入社できます」と書く場合は、実際に現在の勤務先を退職できるかを確認してからにしましょう。営業職は顧客や担当案件の引き継ぎが必要になることもあるため、無理な入社時期を約束しないほうが安全です。

退職日が決まっている場合の書き方

退職日が正式に決まっている場合は、職歴欄に退職予定を記載できます。ただし、会社への退職申し出が済んでいるなど、確定した情報だけを書きます。

20XX年4月 株式会社〇〇 入社

      法人営業として新規開拓・既存顧客対応に従事

20XX年9月 退職予定

                         以上

退職日が決まっている場合でも、履歴書を提出した後に予定が変わったときは、応募先へ早めに伝えてください。退職予定日と入社可能日は同じとは限らないため、残っている有給休暇の扱いや引き継ぎ期間も確認しておきます。

営業職の仕事内容はどこまで履歴書に書くか

履歴書では、営業の対象、営業方法、担当範囲が伝わる程度にまとめます。実績を数字で示せる場合は、期間や比較対象を添えると内容が分かりやすくなります。

項目 記載例
営業対象 法人顧客を中心に担当
営業方法 新規開拓、既存顧客への提案、反響営業
商材 業務システム、人材サービス、広告商品など
担当範囲 問い合わせ対応から商談、契約後のフォローまで担当
実績 20XX年度、個人売上目標に対して110%を達成

「営業を担当」とだけ書くと、どのような経験があるのか伝わりにくくなります。少なくとも「法人・個人」「新規・既存」「対面・電話・オンライン」など、応募先に関係する要素を一つか二つ加えるとよいでしょう。

営業実績を書くときの注意点

売上や達成率を書く場合は、対象期間、目標との関係、自分の担当範囲が分かるようにします。チーム全体の実績を自分個人の成果として書かないよう注意してください。

たとえば、次のように書くと実績の意味が伝わります。

  • 20XX年度、個人売上目標500万円に対し、売上550万円を達成
  • 既存顧客約30社を担当し、定期訪問と課題ヒアリングによる追加提案を実施
  • 月平均50件の商談を担当し、見積作成から契約後のフォローまで対応

取引先名、顧客名、販売価格、契約条件などに秘密保持義務がある場合は、具体的な名称や数値を出しすぎないでください。「大手法人」「製造業の顧客」など、守秘義務に触れない表現に置き換えます。

在職中の営業職が本人希望欄に書く内容

本人希望欄には、入社可能時期や連絡可能な時間帯など、選考や入社手続きに必要な情報を簡潔に書きます。給与や勤務地などに特別な希望がなければ、「貴社規定に従います」とする方法もあります。

記載例は次のとおりです。

  • 在職中のため、入社時期はご相談させていただけますと幸いです。
  • 平日の日中は勤務中のため、面接のご連絡は18時以降にいただけますと幸いです。
  • 入社可能時期は、内定後1か月程度を予定しております。
  • 給与・勤務条件は貴社規定に従います。

希望条件が複数ある場合も、履歴書だけで細かな交渉をしようとせず、応募先から指定された項目を優先します。譲れない条件がある場合は、選考の早い段階で確認できるよう整理しておきましょう。

履歴書と職務経歴書の役割を分ける

履歴書は、在職状況や職歴の全体像を確認する書類です。営業としての詳しい実績や工夫は、職務経歴書にまとめると読みやすくなります。

書類 主に書く内容
履歴書 在職中であること、勤務先、入社年月、担当業務の要約、入社可能時期
職務経歴書 営業の対象、商材、営業方法、担当顧客数、目標、実績、提案の工夫

職務経歴書では、営業実績だけでなく、どのような行動で成果につなげたかも説明します。たとえば「既存顧客への定期訪問を増やした」「顧客課題に合わせて提案資料を作成した」など、実績の背景を具体化できます。

在職中の履歴書で避けたい書き方

  • 退職日が未確定なのに「退職」と記載する
  • 入社可能時期を実際より早く書く
  • 「営業経験あり」だけで、営業対象や担当範囲を書かない
  • チームの成果を個人の実績として記載する
  • 前職や現職の顧客情報、機密情報を詳しく書く
  • 履歴書と職務経歴書で在職期間や実績の数字が異なる

提出前には、入社年月と在職期間、現在の勤務先の表記、退職予定日、入社可能時期が一貫しているか確認してください。採用担当者から見て、現在も働いていることと、いつから勤務できるかが分かれば、基本的な確認はできます。

在職中の営業職の履歴書は、職歴の最後に現在の勤務先を記載し、「現在に至る」と書くのが基本です。営業の対象や方法、実績は要点だけを履歴書にまとめ、詳しい内容は職務経歴書で補います。退職日と入社可能時期が確定していない場合は、推測で書かず、実際に対応できる時期を記載しましょう。