営業職の職務経歴書で転職回数はどう書く?

営業職の職務経歴書で転職回数はどう書く?

営業職の職務経歴書では、転職回数を隠さず、在籍した会社の数と入社・退社年月が分かる形で書きます。職務経歴書に「転職回数」だけを単独で記載する必要はありませんが、職務要約や職務経歴の冒頭で回数に触れると、採用担当者が経歴を把握しやすくなります。

営業職の職務経歴書で転職回数を書く基本

転職回数は、原則として「これまでに勤務した会社の数-1」で数えます。たとえば3社で働いた経験がある場合、転職回数は2回です。

  • 勤務した会社が1社:転職回数0回
  • 勤務した会社が2社:転職回数1回
  • 勤務した会社が3社:転職回数2回

ただし、同じ会社の中で営業部から企画部へ異動した場合などは、通常は転職回数に含めません。会社を退職して別の会社へ入社した回数として整理します。

転職回数は職務経歴書のどこに書くか

転職回数は、職務要約に自然に入れるか、職務経歴の一覧から採用担当者に分かるようにします。専用の欄がない場合でも問題ありません。

職務要約に書く場合

営業経験の年数や担当領域と合わせて、転職回数を簡潔に示します。

記載例:

法人営業を中心に約8年間経験し、これまでに2回の転職を経験しました。新規開拓営業、既存顧客への提案営業、チームの進捗管理に携わり、業界や商材の異なる3社で営業スキルを身につけてきました。

転職回数だけでなく、営業として何を経験してきたかを続けて書くと、経歴全体を前向きに伝えられます。

職務経歴の一覧で分かるようにする場合

会社ごとに入社年月と退社年月を記載します。勤務した会社が3社であれば、職務経歴の一覧から転職2回であることが確認できます。

記載例:

在籍期間 勤務先 主な業務
2018年4月~2021年3月 ○○株式会社 法人向け新規開拓営業
2021年4月~2024年6月 △△株式会社 既存顧客への提案営業、更新交渉
2024年7月~現在 □□株式会社 ITサービスの法人営業

この例では、勤務先が3社のため転職回数は2回です。現在在籍している会社は、退職年月ではなく「現在」と記載します。

転職回数が多い場合の書き方

転職回数が多い場合も、回数を少なく見せたり、短期間の勤務を省略したりせず、在籍期間と退職理由を事実に沿って整理します。そのうえで、営業職としての共通点や積み上げてきた経験を職務要約で示します。

記載例:

これまでに3回の転職を経験し、法人営業として新規開拓、既存顧客の深耕、代理店営業を担当してきました。各社で異なる営業手法や商材を経験し、顧客の課題を把握して提案内容を組み立てる力を培いました。

転職回数が多い場合に重要なのは、回数だけを強調することではありません。応募先で活かせる経験が一貫しているか、転職理由に納得できる流れがあるかを確認できるようにします。

短期間で退職した会社も省略しない

短期間で退職した会社がある場合も、職務経歴書では原則として省略しません。履歴書や応募先に提出する書類との内容が異なると、在籍期間や経歴について確認を受ける可能性があるためです。

短期離職がある場合は、職務経歴に在籍期間を記載し、必要に応じて退職理由を簡潔に説明します。前職への不満を長く書くのではなく、事実と応募先で実現したいことを中心にまとめます。

記載例:

2023年4月~2023年10月:○○株式会社
法人営業として新規開拓を担当。担当業務と今後希望する営業領域に相違があり、キャリアの方向性を見直すため退職。

退職理由の詳細は、職務経歴書に長く書きすぎる必要はありません。面接で質問された場合に、在籍中に担当した業務や退職を決めた経緯を説明できるよう準備しておきます。

転職理由は営業職とのつながりが分かるように書く

営業職で転職回数を書くときは、転職理由と応募先で活かせる経験がつながっているかが重要です。たとえば、扱う商材を広げたい、より長期的な顧客支援に携わりたいなど、次の仕事との関係が分かるように整理します。

一方で、「人間関係が悪かった」「会社が嫌だった」といった不満だけで説明すると、同じ理由で早期退職するのではないかと受け取られる可能性があります。事実を隠す必要はありませんが、職務経歴書では応募先で活かせる経験や今後の方向性を中心に書きます。

転職回数を書くときの注意点

  • 転職回数、勤務した会社数、在籍期間の計算を一致させる
  • 履歴書と職務経歴書で入社年月・退社年月をそろえる
  • 短期間の勤務や試用期間中の退職も、提出書類間で扱いを統一する
  • 同じ会社内の部署異動を転職回数に含めない
  • 転職回数だけでなく、営業経験、担当顧客、商材、実績を示す
  • 営業実績は、売上額だけでなく達成率、順位、担当社数など条件を添える

営業実績を書く場合は、個人目標かチーム目標か、対象期間はいつかが分かるようにすると、実績の内容を正しく伝えられます。

転職回数を隠すより、営業経験の積み上げを示す

営業職の職務経歴書では、転職回数を単独で取り繕うより、在籍した会社ごとの経験を正確に記載し、転職によって何を身につけたのかを示すことが大切です。職務要約では回数と営業経験を簡潔に述べ、職務経歴では会社名、在籍期間、担当業務、実績を順番に整理します。

まずは履歴書と職務経歴書の入社・退社年月を照合し、勤務した会社数から転職回数を正しく計算してください。そのうえで、応募先の営業業務に関係する経験が伝わる順番に職務要約を整えます。