営業職の職務経歴書で担当業務をまとめる方法は?

営業職の職務経歴書で担当業務をまとめる方法は?

営業職の職務経歴書で担当業務をまとめるときは、「誰に、何を、どのように提案・販売し、どこまで担当したか」が分かるように書きます。業務を並べるだけでなく、営業先、商材、営業方法、担当範囲を整理すると、採用担当者が経験を具体的にイメージできます。

実績を詳しく書けない場合でも問題ありません。まずは担当業務を事実に沿って整理し、その後に売上、達成率、顧客数などの成果を加えると、読みやすい職務経歴書になります。

営業職の職務経歴書で担当業務に書く項目

担当業務には、次の項目を入れると営業経験の全体像が伝わります。

  • 営業先:法人・個人、業界、企業規模、担当エリアなど
  • 商材・サービス:何を販売・提案していたか
  • 営業方法:新規開拓、既存顧客対応、ルート営業、反響営業など
  • 担当範囲:アポイント取得、商談、見積もり、契約、納品後のフォローなど
  • 担当顧客数・エリア:顧客数、訪問範囲、担当店舗数など
  • 営業活動の管理:売上管理、案件管理、顧客情報の更新など
  • 実績:売上、目標達成率、受注件数、前年比など

すべての項目を無理に書く必要はありません。応募先が知りたい経験に関係する内容を優先し、求人の仕事内容と共通する業務があれば具体的に記載します。

担当業務は「営業の流れ」に沿ってまとめる

営業職の担当業務は、営業活動の順番に沿って書くと、仕事の範囲が伝わりやすくなります。

  1. 担当する顧客や営業エリアを示す
  2. 商材・サービスと営業対象を示す
  3. 見込み客の獲得方法を書く
  4. 商談、提案、見積もり、契約までの業務を書く
  5. 納品後のフォローや既存顧客対応を書く
  6. 売上管理や社内調整などの関連業務を加える

たとえば、単に「法人営業を担当」と書くよりも、「製造業の法人顧客に対し、電話や紹介で新規顧客を開拓。課題のヒアリング、提案書・見積書の作成、商談、契約後の導入支援まで担当」と書くほうが、実際の担当範囲を理解してもらえます。

営業職の担当業務の書き方テンプレート

職務経歴書では、次の順番でまとめると整理しやすくなります。

【担当業務】

  • 営業対象:〇〇業界の法人顧客/個人顧客
  • 商材:〇〇、〇〇サービス
  • 営業方法:新規開拓〇%、既存顧客対応〇%/ルート営業/反響営業
  • 担当エリア・顧客数:〇〇エリア、約〇社
  • 業務内容:アポイント取得、顧客訪問、課題ヒアリング、提案、見積もり作成、契約手続き、導入後のフォロー
  • 関連業務:売上管理、営業会議、社内の納期調整、後輩指導など

営業方法の割合や顧客数が分からない場合は、無理に数字を入れず、「新規顧客の開拓と既存顧客のフォローを担当」のように書きます。未確認の数字を推測して記載するのは避けてください。

営業経験別の担当業務のまとめ方

法人営業の場合

法人営業では、顧客の業界や企業規模、商談相手、提案内容を明記すると、経験の近さが伝わります。

記載例

法人顧客を対象に、業務用複合機および関連サービスの提案営業を担当。新規顧客への電話・訪問によるアポイント取得、既存顧客への定期訪問、課題のヒアリング、商品提案、見積書作成、契約後の導入フォローまで一貫して対応。社内の技術担当者と連携し、設置日程の調整も行った。

「法人営業」だけでは業務内容が広いため、可能であれば、営業対象の業界や商談相手が経営者・部門責任者・担当者のどれだったかも加えます。

個人営業の場合

個人営業では、来店型、訪問型、電話営業、反響営業など、顧客との接点が分かるように書きます。

記載例

個人顧客を対象に、住宅関連サービスの提案営業を担当。問い合わせへの対応、希望条件のヒアリング、商品説明、提案書・見積書の作成、契約手続き、契約後の問い合わせ対応を行った。顧客の希望に応じて、社内担当者や外部業者との日程調整も担当した。

新規開拓営業の場合

新規開拓営業では、どの方法で見込み客を見つけ、商談や契約につなげたかを示します。

記載例

中小企業を対象とした新規開拓営業を担当。営業リストの作成、電話・メールによるアポイント取得、初回訪問、課題のヒアリング、提案、見積もり作成、受注後の引き継ぎまで対応した。営業活動の進捗を営業管理システムに登録し、案件ごとの確度と次回アクションを管理した。

ルート営業・既存顧客営業の場合

ルート営業では、訪問先の種類、訪問頻度、受注や関係維持のために行っていた業務を書きます。

記載例

既存の小売店約30店舗を担当し、定期訪問による商品提案、受注、在庫確認、売場改善の提案、販売状況の確認を行った。顧客からの問い合わせや納期調整にも対応し、社内の物流・商品部門と連携して納品まで管理した。

営業事務やアシスタント業務を含む場合

営業担当者を支援していた場合は、「営業サポート」だけで終わらせず、実際に行った業務を具体化します。

記載例

営業担当者5名のサポート業務として、見積書・請求書の作成、受注入力、納期確認、顧客からの電話・メール対応、売上データの集計を担当。営業担当者に代わって、既存顧客からの注文受付や納品状況の確認にも対応した。

自分で顧客対応や受注処理を行っていた場合は、単なる事務作業ではなく、営業活動を支える担当範囲として記載できます。

担当業務と営業実績は分けて書く

担当業務は「何を担当したか」、営業実績は「どのような結果を出したか」を示すものです。両方を分けて書くと、仕事内容と成果が混ざらず読みやすくなります。

項目 書く内容 記載例
担当業務 営業対象、商材、営業方法、担当範囲 法人顧客への新規開拓、提案、契約後のフォロー
営業実績 売上、達成率、受注件数、順位など 年間売上4,000万円、目標達成率110%
工夫・取り組み 成果につなげるために行ったこと 顧客別に提案内容を分け、訪問後のフォローを徹底

営業実績を書く場合は、対象期間や評価の単位も添えると正確です。たとえば「2024年度、個人目標に対して達成率105%」のように書くと、実績の意味が伝わります。

数字で示せない場合のまとめ方

売上や達成率を公開できない場合、または正確な数字が分からない場合でも、担当業務は作成できます。顧客数、訪問頻度、担当エリア、扱った案件の種類など、確認できる範囲の情報を使います。

  • 約〇社の既存顧客を担当
  • 月〇件程度の商談に対応
  • 〇名の営業チームで法人営業を担当
  • 問い合わせから契約後のフォローまで対応
  • 高額商材の提案や複数回の商談を要する案件を担当

数字がない場合は、「多くの顧客」「多数の契約」のような曖昧な表現を重ねるより、業務の流れや担当範囲を具体的に書くほうが有効です。

営業職の担当業務で避けたい書き方

業務名だけを並べる

「新規営業、既存営業、顧客対応、事務作業」のように単語だけを並べると、どこまで担当したのか分かりません。「誰に」「何を」「どのように」行ったかを一文で補足しましょう。

実績だけを書いて担当範囲が分からない

「売上目標を達成」「社内表彰を受賞」といった成果だけでは、どのような営業活動で達成したのか判断できません。成果の前に、営業先、商材、営業方法、担当業務を記載します。

経験していない業務まで広げて書く

営業担当者が行っていた業務でも、自分が実際に担当していない内容は記載しないでください。チームで行った業務は、「チームで担当」「サポートとして対応」など、自分の役割が分かるようにします。

社内用語や略語を多用する

社内独自のシステム名や略語は、応募先では意味が通じないことがあります。「営業管理システム」「顧客情報管理ツール」など、一般的な表現に置き換え、必要な場合だけ正式名称を補足します。

担当業務をまとめた後に確認すること

完成したら、次の点を確認すると、営業経験が伝わる職務経歴書になります。

  • 営業先と商材が分かるか
  • 新規・既存、訪問・反響など営業方法が分かるか
  • アポイントから契約後のフォローまで、担当範囲が分かるか
  • 自分が担当した業務と、チーム全体の業務を区別できているか
  • 実績の数字に対象期間や基準があるか
  • 応募先の仕事内容と共通する経験を見つけやすいか

営業職の職務経歴書で担当業務をまとめるときは、まず営業先・商材・営業方法・担当範囲の4点を整理します。そのうえで、確認できる実績や工夫を加えれば、業務の内容と成果の両方が伝わる職務経歴書になります。